「TRPGって最近流行っているのね~YouTubeでちょっと調べてみよ~~」
(何している動画かわからん、そもそもリプレイって何なの……? 調べる?)
(めんどくさ……寝よう……)
YouTube、ニコニコ動画、小説家になろう、カクヨムなど様々な媒介で公開・連載されているTRPGのリプレイ小説・リプレイ動画とは?
こんにちは、TRPGリプレイをオススメするタイミングをひっそりと窺っていた卓コロ編集長のガチアキ@Gachiaki0926です
さて、みなさんはそもそも【リプレイ動画】【リプレイ小説】って聞いたことありますか?
TRPGの動画であることはサムネとタイトル見たらわかるけど、そもそも”どんな趣旨のどんな動画”なのかわからず
どこが面白いのか理解できずに興味を失っていく……そんな経験はないでしょうか?
つねづね疑問に思っていましたが、リプレイ動画を見るユーザー層というのは
そもそもTRPGに対してかなり高い関心を持っているから視聴するのであり
ちょっとサムネイルを見てみて、説明を読んでから気になったという層はかなりの少数派であることが予測されます。
イラストが気になったから、好きなイラストレーターが絵を描いていたから、この動画を作った人についてもともと知っていたから――
そもそもその“ジャンル”に関心があるからクリックする、既にTRPGで遊んでいるから
遊び始めたから「このルールブックのリプレイ動画を見る・リプレイ小説を手に取る」のであり
知識・感心0スタートから貴重なお金や時間を割くことは稀です。
だって、わからないんだもの。 たくを
そんなリプレイとはなんぞやTRPGとはなんぞやという方の為に今日は【TRPGのリプレイ】というものについて解説していきます。
卓コロに時間を浪費している方ならば素晴らしいリプレイ作品のことをここで知りきっと見てくれることでしょう!
この記事を読めばリプレイについてまるっとわかるので、リプレイ動画について何なのか説明が必要な時
そしてオススメする時にきっとシェアしてくれることでしょう!!
ツイッターでRTRTRTRTRTRTRTRTRTRTRTRTRTRT
TwitterでRTさせるために刷り込もうとしている……。
肥溜めもそこまで汚くはないよ、コロ太くん。
リプレイ小説・リプレイ動画の概要
リプレイとはTRPGで実際に行われたセッションをもとに記録して、それをもとに物語として第三者も楽しめるよう編集し一つの作品に昇華する、いわば備考録のようなものです。
※備考禄がわからない人はググってね! “ググる”がわからない人はグーグルで検索してね!!
ちょっと美化した表現かもしれませんが、TRPGとはゲームマスター(GM)が用意したシナリオの中で
プレイヤー(PL)の人格や嗜好に考え、そして操作するキャラクター(PC)それぞれのキャラクター性によって
その場のメンバー全員だからこそ生まれるドラマがあるわけなんですよ。
それはセッションに参加したメンバーしか知らないことですが、これを“卓の外“の人たちにも知ってもらいたい。
面白いから、絶対!
そんな趣でセッションをもとにして作られるのが【リプレイ】なんですよ!
どんなやりとりがあったかなどメンバーの話し合いも織り交ぜながら、実際の卓の雰囲気を伝えつつ
そのルールブックについて解説も交え、文章を書き連ねて小説のような形態で作られたのがリプレイ小説で
この試みは昔からあり、リプレイ小説から本当の小説になってしまった【ロードス島戦記】のような作品もあるくらいなんですよ!
しかし、今はインターネットの時代で誰もが手軽に動画を作れる時代になったおかげで
セッションの光景をアドベンチャーゲームの画面やアニメに近い形で落とし込んだ【リプレイ動画】も作られるようになってきました。
いやー技術の発展ってすごいですよね!
それを可能にしたのもやはり通信速度がこれまでの比じゃないレベルで早くなったり、容量の大きなサーバーがどんどん出てきたおかげで
ニコニコ動画やYouTubeがネット上で映像を観ることができる、投稿できるというサービスを浸透させておかげだと思うのですが
ちょっとそれはお口にチャックをすることにしておいて――
では、リプレイ動画やリプレイ小説の面白さ、魅力をここから語っていきます。
リプレイってどこが面白いの? みんなどうして作っているの? その魅力とは
TRPGはトーク(及びチャット)で進んでいくコミニュケーションのゲーム、だからTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)なんですよ。
それゆえにセッションで同じシナリオをみんながプレイしたとしても、その結末にいたる過程や
今回参加したメンバーだからこそ生まれる、育まれる交流やドラマがある……こともないこともないんです。
※一概には言い切れないよ!
ただその時のセッションだからこそできたことや、もしかしたらGMがPC達にふさわしいエンディングを改変して用意したり
こういう設定のPCだったからその設定を拾ったドラマティックな展開や
PLやPC側のふとした発想の転換や申し出でちょっと変わったりすることも確かにあります。
だからといってそういうことがないといけないわけではなく、自然とそういう流れになるからこそドラマなんだ。
もちろん物語性も魅力の一つなのですが、読者(視聴者)へそのルールブックの世界観、ルールや設定の解説もはさんだり
実際にGMとPLがどのようにしてセッションを進行していくかも垣間見ることができるので
“セッション”というものがどんな風に行われていくかなんとなくつかめるという点も醍醐味でしょう。
TRPGのプレイ人口が増えてきているのはやはり、オンラインの環境が整ってきたおかげでもありますが
ニコニコ動画やYouTubeでリプレイ動画のおかげでもあります。
動画を見てオンラインセッションを始めるようになったという方もよくいらっしゃいます。
ですが……この動画をアップしているのはその”ほとんど”がTRPGの制作会社でもゲームデザイナーでもなく
芸能人でもないただ趣味でこれをやっている一人のTRPGプレイヤーなんですよ。
だから今、記事を読んでいるあなたもセッションを行い録音してそのデータを元に動画を編集したり
もしくは小説投稿サイトでリプレイ小説として書き上げれば……
あなたオリジナルのシナリオをあなたの友人とセッションで回して、生まれたドラマをみんなに知ってもらうことができるんですよ?
ワクワクしてきませんか?
自社商品のPRで行ったのではなく、ただの“趣味でやっているアマチュア”が100万回とか再生されている動画を作っているんです。
そしてあなたにもそのチャンスがあるかもしれない。いかがでしょうか?
それではどんな人が何故このリプレイを制作しているのかについて解説していきます!
※リプレイを小説を読む、リプレイ動画を見る前の注意点
その前に一つだけ注意点があります。
ルールブックというのはルールが結構複雑だったりその場でちょっと誤った裁定などを行ってしまうことも多々あります。
ですが間違ったルール裁定や世界観や人物の解釈が悪いわけではありません。
だいたい今世に出回っているルールブックにはゴールデンルールと呼ばれるものが制定されており
間違った解釈をしてもそのセッションではGM(ゲーム進行役)が認めればそのまま進行してもよいというルールがだいたいあります。
なのであくまでも【リプレイ動画やリプレイ小説に載っていることがそのルールブックの全てではない】ということを頭の片隅にいれておいてください。
そして……「ルールを間違ってしまったから悪いGMだ、ルールの習熟の足りてないおバカさん」ではなく
一番やっちゃいけない行為はその卓の進行を妨げたり、誰かを非難することです。
セッションを行う目的とはその場のみんなで楽しむことで、円滑に進めていくことが一番大切。
なので僕が正しいとあなたが声高に叫んだところでその場の雰囲気を悪くしたら
それでセッションの進行が大きく妨げられたら、それが一番の損失です。
ルールの正誤はセッション後に確認しましょう。
動画でセッションを行ったメンバーというのは既に彼らの中でのコミュニケーションが成り立っており
そのメンバーの独自のノリやコミュニケーションというのもあるもので、それを実際のセッションで持ち込んではいけません。
知らない人もいますし別に興味もない人もたくさんいます。動画を、小説をアップロードしてるからってその人たちが全てではないんです。
TRPGは誰もがルールブック一冊あれば遊べる十人十色のコミュニケーションゲーム。
あなたをみんなでチヤホヤしたり、誰か一人を持ち上げたり、置いてけぼりの人を作って内輪だけで楽しむ場ではないのです。
だからこういうものなんだという入り口としてリプレイ小説や動画は歓迎されるべきものですが
それが全てではない、きちんとその場のメンバーに向き合い”あなたたち”のセッションを楽しんでください。
逆に言えば今目の前にある卓に全てがあるんです、その先にこそドラマは待っています。
TRPGの会社(公式)も出版していてアマチュアでも盛んに制作されているリプレイ
さて、TRPGのリプレイとはどんなものなのか、こんな魅力があるんだよ、そして読む前に観る前にこの点について注意してくれと
クドクドと解説してまいりましたが、それでは作る側の視点にまわってお話しさせていただきます。
(そもそも貴重な時間割いてまでなんでセッションを小説や動画にするの? 面倒なだけじゃん……)
違うんだよ、違うんだこれは。
このリプレイっていうのは作って公開する、書籍にするっていうのがオリジナルシナリオ・ルールブック制作と並んで――
唯一ただの消費者にすぎないTRPGをクリエイターやデザイナー、表現者に変えてくれるんだ。
リプレイ小説というのはTRPGが生まれた時からルールをわかりやすく解説するため、ルールブックに載っているものでした。
僕の知る限りではマギカロギアにも掲載されていますし、ダブルクロスのルールブック1にもコラムのような形でありましたね。
そのように大きな役割としては“ルールをわかりやすく説明してセッションはどう進んでいくのか伝えるため”であったのです。
しかし、重ね重ねになってしまいますがセッションをやったことのある人ならわかりますが、楽しいんですよ。
GMが考えたシナリオをPLがPCを操作して他のPCと交流して仲間になっていき、時には過酷な試練を与えられ
ノンプレイヤーキャラクターと関わっていくことで絆を育み、出会い、別れ、そうして危機に立ち向かっていく。
そこに生まれるカタルシス、PCのヒロイズムとドラマが交錯し参加者全員を興奮の渦に巻き込んでいく。
いつしか「この物語を小説にしたら面白いんじゃないか?」ということでリプレイ小説が誕生し、また新たな形でTRPGプレイヤーを楽しませ
まだTRPGを知らない人にもわかりやすくこの魅力を伝えられるようになり、間口が広まっていったのです。
公式(制作会社やデザイナー)の作ったリプレイ小説で登場した設定がサプリメントに反映されたり
バージョンアップした際にその時に活躍したPCやNPCが新たなルールブックに追加されたりと
そのリプレイを楽しく読んでいた方からしたら「こいつあの時のアレやんけ~」
「世界に大きな影響を与えた事件ってこのシリーズで起きたことなのか!」と興奮する出来事もあるんですよ。
ゲームはパッケージ(ソフト)で販売されたらもうデータやシナリオを追加したり修正することは出来ないんですよ、基本的に。
※今はダウンロードコンテンツとかバージョンアップデートで拡張されることもあるんですけどね、フォートナイトとか
だからテレビゲームよりもどんどん拡張されていくTRPGにもっとのめり込んでいく、そんな連鎖。
それがこれまでの【リプレイ小説】だったわけです。
販売、無料公開に実況配信まで!? コミケ・ゲームマーケット・BOOTH・pixiv・YouTubeやニコニコ動画まで幅広い媒体
ですが! 今はインターネットに5Gがくるぞ~!! って言われている時代ですよ。
ニコニコ動画やYouTubeの隆盛と共に様々な動画が誕生していき、TRPGのリプレイも動画になる時代がやってきました。
もちろん、それ以前からもコミケやゲームマーケットにコミティアで自費出版で本を作りリプレイ小説を販売する方もいましたよ。
小説家になろうやカクヨム以前から自分のブログでリプレイ小説を書いて公開する方もいらっしゃいました。
それぞれの良さがありますがリプレイ動画というのは流しているだけで手軽に情報がどんどん入ってきて
既に動画投稿サイトを愛好していた若者がTRPGを知るいいきっかけとなっていきました。
TRPGの制作会社でもゲームデザイナーでもない”素人”が作った動画のおかげで!
TRPGというのは文章が書けて絵を用意できてゲーム性を持たせることができれば作れてしまうので(極論、絵が無くてもいい)
もともと一般の市場には流通していないもののイベントやネット通販でアマチュアが作ったゲームが販売や公開されていたりしました。
そこから人気になって出版社に製本してもらい”商品”になったパターンも多いです。
いわゆる“同人活動”が活発で意欲ある方がルールブックやリプレイ小説を作っていたんですよ。
だからリプレイ動画が作られるというのも当然の帰結だったと僕は思っています。
そしてニコニコ動画やYouTubeのユーザー数も多いので、冬の時代と呼ばれひっそりと遊ばれていたTRPGが動画によって日の目を見る機会が増えました。
ただし、それでも日本人全体で語ればまだまだ一部の人にしか知られていないというのが現状、という印象ですが。
WEB界隈では本当に企業よりも趣味でやっている人たちの活動にTRPGは支えられていると思います。
どどんとふやキャラシ保管庫にネット上で使用できるダイスBOTとかツールもそういう方々のおかげですし
リプレイ小説・リプレイ動画・シナリオ集もたくさんの同好の士が作ることで
企業ではなかなか出来ないスピーディーさで制作されてにぎわっていますしね。
ちょっと前まではPixivや小説家になろうでオリジナルシナリオやリプレイ小説を公開するだけかなって感じだったのですが
最近ではBOOTHの登場によって物販やデータの販売が手軽になったおかげで参入しやすくなり
リアルイベントでもコミケだけではなく「今度のゲームマーケットで出品します!」とかいう報告をSNSでよく聞くようになりました。
※これは聞き込み調査やアンケートをとったわけではなく”見かけるな”っていう個人の印象で申し訳ないのですが。
もっとも最近では【ステラナイツ】などが上手くWEBでメディアミックスしていて企業も本腰入れてきていますよ!
(声優:しぐれなおさんによる生放送セッション&リプレイ動画などのタイアップに、ブーケシステム等)
それでは、そんな【リプレイ】のオススメ作品をここから紹介していきます!
無料で楽しめるものから出版社から出ているプロの作ったものまで、オススメリプレイの紹介
オススメリプレイを紹介させていただく前に……実は、そこまで僕は【リプレイ】に興味はなくて
ダブルクロスThe 3rd Editionの制作会社であるFEARさんから出版されたリプレイ小説しか読んだことがありません。
その中にはたくさんの名作があることをご紹介できるのですが……正直、リプレイ動画は一度も観たことがないです。
だからリプレイという概念は理解しているのですが実際にある作品についてはあまり詳しくはありません。
なので、動画好きな人からオススメして頂いたリプレイ動画とダブルクロスの公式リプレイ小説をご紹介させていただくのにとどめておきます。
オススメのクトゥルフ神話TRPGとダブルクロス The 3rd Editionのリプレイ動画
ダブルクロスThe 3rd Editionのオススメリプレイ小説
ただ、リプレイ動画やリプレイ小説などに明るくない僕でも、一つだけ自信をもって紹介できるリプレイがあります!
それは……!
ゴリラTRPGのオススメのリプレイ動画・リプレイ小説
※クリックするとリプレイ小説の掲載サイトへ飛びます。
「ゴリラも動画になる時代か……ッ!」
【まとめ】卓コロ~TRPG普及委員会~でもリプレイ制作スタート!
さて、TRPGの【リプレイ】について説明させていただきましたがご理解いただけたでしょうか?
リプレイ小説・リプレイ動画というのはTRPGやそのルールブックについて知らない方にも
わかりやすく解説しながら”物語として”セッションの楽しさを知ってもらおうというものなんですよ。
そこで、我々【卓コロ】もTRPGについてより広く周知していきたいという目的をもって活動しておりますので……。
リプレイ制作を行っていきたいと思います!
まずは第一弾としてダブルクロスのリプレイ小説を書いていき、徐々にリプレイ動画のほうにも手をだしていく予定です。
僕たち卓コロのメンバーがセッションを行い、TRPGの面白さや遊び方をわかりやすく、そのルールブックの魅力はなんなのか……。
そして! こんな面白いシナリオがこのシステムにはあるんだよ!!
ということをTRPGをまだ知らない方が楽しめるように、そしてTRPGを既に遊んでいる方はより面白く感じられるよう作りこんでいきます。
なんか「美しい人はより美しく、そうでない方はそれなりに」っていう富士フィルムのキャッチコピーみたいになってしまいましたが
ぶっちゃけた話、リプレイ小説の構成としては5ちゃんねるのSSのような仕上がりに落とし込んでいく予定です。
わかりやすくて楽しくスラっと読めていきますからねアレは、そんなテイストを目指していく感じで。
ちょっとずつ卓コロで出来ることを増やしていきたい、そしてより多くの人にTRPGに触れてほしい知ってほしい、そう思ってチャレンジしていきます。