深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ。
おはよう・こんにちは・こんばんは!!
本棚に日に日に本が増えていく卓コロライターのraiga9(らいが)です!!
TRPGはルールブックやサプリメントなど関連書籍をあさっていくともう本棚なんかすぐに溢れてしまいます。
オリジナルのシナリオを作る上でミステリー小説やファンタジー漫画など参考資料もそろえ始めていくとキリがありません。
しかも、ゴブリンスレイヤーTRPGや初音ミクTRPGなど元ネタがあるようなルールブックもありますので
“原作”を追ってみるともう……深い沼にズブズブとハマっていくような感じです。
そんな僕ですが、なにもTRPGの本ばっかりってわけじゃあないんですよ。
皆さんは小説はお好きでしょうか? 僕は小説もマンガもお好きです。
最近買ったお気に入りの小説は「ラヴクラフト全集」で、いわゆるクトゥルフ神話の元祖オブ元祖ですね。
ちょっとだけクトゥルフ神話というものについて、さわりの部分だけ解説させていただきますと……。
この小説では宇宙に存在する神々が我らが故郷、地球にその魔の手を伸ばしてくるというお話です。
現実ではありえないであろう魚人も、蘇るはずのない屍も、そして伝承だけだったあのイエティや狼男たちに出会ってしまい
非現実的な現象に恐怖しながらも何とか逃げて、あるいは隣人を助け、ときに謎を解決していく――そんな不気味なホラー小説なのだ!
そんな恐怖を感じる小説をTRPGに落とし込んだのが【CALL of CTHULHU~クトゥルフの呼び声~クトゥルフ神話TRPG】です!
元ネタのあるTRPGの代表例といってもいいくらいで、実はTRPGといえばCoC(クトゥルフ神話)と言われるレベルなんですよ。
メディアで取り上げられるときもCoCが多く、それくらい認知度が高くプレイ人口も多く人気がある。
だから遊びやすい!!(リプレイ動画やオリジナルシナリオもたくさん流通していますしね)
それでは今日は小説も買った記念にいま大人気の現代ホラーTRPG――
【クトゥルフ神話TRPG】をご紹介させていただきます!!
現代ホラーTRPG”CALL of CTHULHU~クトゥルフ神話TRPG~”
さて、難しいお話をするのはここまで!
まずは簡単にクトゥルフ神話とは何なのかを説明していきましょう!
クトゥルフ神話とはいわゆるギリシャ神話や日本神話のような神々のお話を題材にした”架空”の神話です。
有名な神様といえば誰を思い浮かべますか?
[word_balloon id=”2″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]オーディン! ロキ! トール!![/word_balloon]
[word_balloon id=”1″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]ゼウス! アルテミス!![/word_balloon]
[word_balloon id=”3″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]天照大神!![/word_balloon]
[word_balloon id=”9″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]シヴァ! ヴィシュヌ!! アフラ・マズダー!![/word_balloon]
……って神様の名前聞いてもわかんないよ!!って僕はなりました。
でも安心してください、知らなくてもクトゥルフ神話は楽しめます!
何故ならばクトゥルフ神話というのはかつて地球を支配していた古き者ども、旧支配者とよばれる
僕らが神話として知っている神々に宇宙へ追放されその座を取って代わられてしまったという
創作によって生み出された僕らが知るはずのない神様たちが出てくるからです!
(もしかしたらクトゥルフ神話自体は知らなくともゲームや漫画で彼らの名前は聞いたことがあるかもしれません、女神転生とか)
「えっ、神の座を奪われて宇宙に追放されたって可哀そうじゃない?」
そう思う方もいらっしゃるかもしれません……が!
一般的な神様と言えば、人を助け導いてくれるものが多いと思われがちな善良なる神が僕たちの想像する神様だと思います
しかしこのクトゥルフ神話というお話に登場する神々は”邪神”と呼ばれ、人にとって良くないことを起こしてくる悪しき神々なのです!!
でも現実的に考えて神様なんてものを実際に見たことがある人なんていませんよね?
※もし見たという方がいたら僕はちょっとヤバい人だと思います、開運のツボとか買わされそう。
このクトゥルフ神話も同様に神様がのんびり商店街を歩いているような光景にはなりません
例えば誘拐事件なんかが発生したとき、僕たちの現実では犯人を掴まえて終わり……神なんて1ミリも関係していませんよね。
ですがもし、この誘拐犯が神様に操られた狂信者だとしたら?
あるいは神様のしもべが人をさらって何か実験しているのだとしたら?
この世の知られざる闇へズブズブと沈み込んでいくようですよね!!
犯人を捕まえるだけではすまない、真相を追い求めると深淵へ足を踏み込んでいくというのがクトゥルフ神話の面白いところです!
用意するサイコロは10面体が二つ、片方を十の位、もう片方を一の位として考え1~100までの数値を出します。
[word_balloon id=”2″ position=”L” size=”M” balloon=”line” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” font_color=”#ffffff” bg_color=”#dd3333″ name_color=”#000000″]”100″無いじゃん。[/word_balloon]
と思ったあなたは素晴らしい!
10面体サイコロに10はありませんが0が存在します。
二つのサイコロが両方とも0と0を出した時、それが100という数値の代わりになるわけです。
現実に最も近いTRPGと言えるほどかっこいいスキルも、超能力も存在しません。
もちろん剣や銃を街中でぶら下げてたら警官が飛びついてきて檻の中に入ってしまいます……。
法律も世界地図も何一つ変わりなく、日常に潜む裏側を体験するといった感じのホラーゲームに近いかもしれませんね
さてそれでは深く深く深淵を覗いていきましょう……ようこそ深淵の底”クトゥルフ神話TRPG”の世界へ
日常から非日常へ!奇々怪々な不思議の連発!
クトゥルフ神話TRPGでは日常を何気なく過ごしている一般人が主人公!
あるものは会社に……あるものは学校に……またあるものは――筋トレジムに。
極々普通のあなたたち”探索者”は神のいたずらか、はたまた運命か……不可思議な事件へと巻き込まれてしまいます。
「腹筋をしていたら唐突に停電が起きてジムから自分を除いて人が消えてしまった」なんてホラーですよね!!
そんな突然の異変に驚いたあなたはSAN値チェックです。
っとと、SAN値チェックに関しては後ほどお話しましょう!!
ともあれ、停電や事故、自然災害など本来であれば滅多に起こらないことが探索者の身の回りに起きてしまいます。目が覚めたら知らない天井だった……なんてことも起こりうるのです!
SAN値ピンチ!クトゥルフってなーんだ?
そもそもクトゥルフ神話とはいったどんな神話なのか、説明していきまっしょい!
クトゥルフとはハワード・フィリップス・ラブクラフトさんの作った物語を元に
オーガスト・ダーレスさんが世界観を体系化し、彼らを始めとした作家たちがそれをもとに創作したお話です。
シェアード・ワールドという形態で今もなお色んな作家さんがクトゥルフ神話の物語を世に送り続けています。
宇宙的恐怖<コズミックホラー>を主題とした作品が多く、想像しえないほどの狂気に侵蝕されていく様子がまさに精神的にすり減っている状態と言えるのです。
そしてタイトルにもなっているクトゥルフとは神話生物の中の一体の名前で代表的な神様といえるでしょう。
他にもヨグ=ソトースやハスター、クトゥグア、一番有名なのはニャルラトホテプでしょうか。
(実はいらすとやさんに一杯素材があるかわいいクトゥルフ神話の旧支配者たち)
ってしらんわ~!ってなりますよね。
その姿は目玉がたくさんついた神や、蜘蛛、異形、化け物に近い姿をしていることが多いです。
様々な神様に出会い、恐怖するホラーサスペンス小説が元になっています。
少し前の「這いよれ!ニャル子さん」というアニメではこのクトゥルフ神話の神々を擬人化した面白いアニメでした!
SAN値というのはこのクトゥルフ神話におけるどれだけ恐怖したかという数値になります。
神に、それこそ高位の神に会えば会うほど宇宙的恐怖を味わってしまうので、精神がすり減っていくのだ。
その精神力をクトゥルフ神話TRPGではSAN値と呼び、神の一端や神自身に遭遇すると数値が下がっていき……0になると廃人と化してしまうのです!
簡単に言うなら、お化け屋敷でびっくりするたびにSAN値と呼ばれる精神力が減っていく感じですね!
そしてSAN値をどれだけ減らすかはダイスで決まります!
SAN値を決めるダイスを振ることをSAN値チェックなんて呼ばれていますね~
SAN値が残り10!? SAN値ピンチ!! SAN値ピンチ!!
あなたはオリンピック選手にもなれる!?技能ってな~に?
クトゥルフ神話TRPGではスキルなどの代わりに技能と呼ばれる技術で調べたりすることができます。
え?技術ってことは専門じゃないとだめなの?……一般人じゃない!!
と思われる方もいるかもしれませんがご安心を、技術とは言いましたが難しいモノではありません。
例えば周囲を見渡したいとき、何かを探したいときなんかは技能<目星>を使うことができます。
他にも<聞き耳>や<図書館>など日常的にやれそうなことやっていることも技能になっています。
各技能にはパーセンテージがあり、1~99までの数値をキャラクター作成時に振ることができるのだ!
しかし!割り振れる数も決まっています。
職業によって使える技能、使えない技能が存在します。
とはいえ趣味としてキャラクターに個性を与えることもできますから、難しく考える必要はないですね!
さて、オリンピック級と言いましたがそれはどういうことなのかというのを説明するとですね
技能の数値に目安というものがあります。
・1%~は知っているレベル
・50%~はまぁ読み書き等は普通にできるレベル
・75%~は専門分野でプロと呼ばれるレベル
・80%~はオリンピックに出れるレベル
・99%は天才とか言う次元じゃないほど神がかってるレベル
といった感じのイメージが多いですね。とはいえこれはあくまでイメージなのでこの数値が絶対というわけではありません。
パーセンテージが高ければ高いほど成功率は上がるのです。
クトゥルフ神話ではダイスの目以下の数値が出れば成功という判定なので、99%で考えると100分の1の確率でしか失敗しないということになるのです。
どういうことかと言うと、技能<図書館>が99%だとした場合、どんな調べものでもほぼ確実に答えを見つけてくるという凄さです。
AとKしかヒントがないのに辞書を開いてまんじゅうのあんこ(ANKO)について説明を始めるぐらい凄いです、いやこわいけど……。
まとめ~つまり何が言いたいかと言うと?~
さてクトゥルフ神話についていろいろ話してきましたが、何が言いたいかと言うとですね――
・現実とそっくりだから入り込みやすい!
・神様が起こす不可思議な現象に飛び込んじゃう!
・ダイスもいたって簡単!!
ということでしょうかね!
今回はクトゥルフ神話に関して話しましたが実はクトゥルフ神話がまた新たな姿になってバージョンアップする予定だそうです!
一体どんなバージョンアップなのか楽しみですね!
クトゥルフ神話TRPGはTRPG界隈ではメジャーなものですのでプレイヤー人口も数多く存在します。
わかりやすく、馴染みやすい。
そんなTRPGですので入口として門を叩くのは大いにオススメですよ!
メジャーだからこそ人気の作品なのでね、わいわいと楽しく遊んでいる姿を多くの場所で見られるようになるのが楽しみですね!
一緒に遊ぶときは宇宙的恐怖を楽しみましょう!
それではまた次の記事で!