【TRPG】忍術バトルRPGシノビガミの魅力を解説【ルルブ紹介】

シノビガミ 紹介 アイキャッチ

 

使命と秘密が織りなす忍者たちの戦いをあなたに

こんにちは。ポケモンで一番嫌いな技は「かげぶんしん」――あるかと申します。

さて、今回は闇に紛れて戦う忍者となり、他の忍者としのぎを削るTRPG――シノビガミの話を致しましょう。

 

『現代日本の裏側で、戦い続ける者たちがいた。高層ビルの上で、雑踏に紛れて
深夜の人気のない繁華街で密かに戦う影たちこそ、現代に生き続ける忍者たちなのだ! 』
――シノビガミ 基本ルールブックより

【忍術バトルRPG】シノビガミとは? 

 

疑問

シノビガミは、プレイヤーの分身となって忍びの世で戦うPC――忍者を操り、シナリオに与えられた『使命』の達成を目的として
他PCやNPCに隠された『秘密』を集めたり、忍法を使って『騙し合い』『戦闘』に勝利すことを目指すTRPGです。

このTRPGの特徴は何といってもプレイヤー間での権謀術策、簡単に言えば“騙し合い”が飛び交う緊張感があるゲーム性でしょう。

シノビガミでは、PC間で使命(勝利条件)が対立していることがあります。

誰が敵で誰が味方なのか?

敵の使命は何なのか?

次に敵はどんな手を打ってくるのか?

それに対して自分はどんな策で迎え撃つのか……。

対人戦特有の『無限の選択肢と人間相手の読み合いの中から正解を導き出す』楽しみがシノビガミの醍醐味と言っていいでしょう。

もちろん、対立型(プレイヤー同士で戦うゲーム形態)以外にも協力型と言って、プレイヤー達で協力して使命の達成を目指すシナリオも存在しますので
対人戦のあるゲームが苦手な方でも、忍者の戦いを体験することができます(実はかく言う筆者自身も、この傾向が強いのですが)

【あなたの分身】どんな忍者(PC)になれるのか?

ではここからがお待ちかね。どんなTRPGなのか細かく見ていきましょう。

まずは、シノビガミであなたが演じることとなる忍者――PCについてのお話から始めていきましょう。

 

夜景

街の灯りの届かぬ裏路地に 忍びの影在り

シノビガミの世界

忍者とは…というお話をする前に、まずはシノビガミの世界について少し知っていただいた方が、よりこのお話を楽しんでもらえるでしょう。

シノビガミの世界では、我々が生きる普通の世の中の裏側に忍びの世】と呼ばれる影の世界が存在しています。

【忍びの世】では日々忍者たちによる戦いが繰り広げられていますが、この戦いは普通の世を生きる一般人から巧妙に隠されています。そしてこの忍びの世では、政治や経済、宗教等、表の世界の権力者たちの代理戦争が、様々な形で繰り広げられています。

この代理戦争の主役となるのが、シノビガミで活躍する忍者たちというわけです。

そしてこの忍者たちは、日本古代に伝えられた神仙術をベースとし、その他の武術や科学、魔術までもを取り込んで独自に進化させた技術…忍法を使い、【忍びの世】での戦いに奔走しているのです。

シノビガミのキャラクターについて

忍者イラスト

判定システム・特技

シノビガミの判定で使うのはもちろんTRPGの定番、ダイスです。

とりわけシノビガミにおいては六面体ダイス2つを使ったいわゆる2D6(六面体ダイスを二つ振り、その二つの数字を合計した数字を判定値とする)による判定を行います。
例えば、六面体ダイス2つを振り、出目がそれぞれ(2,6)だった場合、判定値は2+6=8となるわけですね。

原則として目標値(この数字を超えれば判定は成功)は5となる場合があります。

六面体ダイス

さらにシノビガミでは、判定の目標値が変動する要素があります。これが【指定特技】です。

まず、こちらの表をご覧ください。

シノビガミ特技表

こちらは、実際にセッションで使う特技表です。

縦の6列は分野と呼ばれる、その特技の属する技術領域です。

各分野11種類の特技が用意されておりPCは後ほど解説する「流派」によって決定される得意分野から3つ、その他の分野から合計3つの特技を選択します。

そして、分野の間に空いている細い隙間がありますよね?

この隙間も「ギャップ」と言って無駄に空いているわけではなくこのあと説明するとおり意味のあるものです。
自分の流派の得意分野の左右のギャップは黒く塗りつぶし、存在しないものと考えます。

さてここからが肝要。

判定の際には、使用する忍法等により【指定特技】が決定されます。

その指定特技を持っていない場合は自分の持っている特技で代用して判定することとなります。
指定特技から自分の特技まで上下左右何マス離れているかを確認します。
この際、各分野の間にあるギャップも1マスと数えます。
(ただし、得意分野の左右の黒く塗りつぶしたギャップは存在しないものとして扱います)

判定の成否は2d6で決定し、指定特技と同じ特技ならば5以上の出目で成功。
代用判定の場合は、1マス離れるごとに6以上、7以上……というように判定成功が難しくなっていきます。

例えば、この画像のような場合ですと――

ハグレモノの忍者(忍術が得意分野)で指定特技が潜伏術。
所持している特技が腹話術調査術の場合。

特技解説

この場合、腹話術、調査術共に代用で判定する場合は2d6で8以上が出れば成功でしょう。

また、この特技分野はそのまま、忍者の生命点になっています。

忍者は6分野で1点ずつ、併せて6点の生命点を持っており分野に対応する生命点が失われると、対応する分野の特技は使用不可能となります。
つまり、傷つけば傷つくほど使える特技が少なくなり不利になっていくということでもあるのです。

 

シノビガミの流派と忍法、そして奥義

シノビガミの世界では、忍者たちが属するいくつかの流派があります。

忍者たちはそれらのうち1つに所属し、その流派の忍法を習得することができるのです。
PCは原則として、最初に汎用の忍法(どの流派に属していても使える忍法)と自分の所属した流派の忍法から合計4つを選択して習得できます。

本記事では、PCが所属可能な【6大流派】を簡単にご紹介しましょう。

 

【シノビガミの6大流派まとめ】

【斜歯忍軍】(ハスバニングン)
忍器と呼ばれる、忍者たちの道具の開発・研究を得意とする流派です。
この世の中の忍法全てを忍者誰もが扱うことのできる忍器に落とし込み、ひいてはすべての忍者を斜歯忍軍の軍門に下らせることを目標としています。

【鞍馬神流】(クラマシンリュウ)
あの源義経も修めた説のある京八流の剣術を源流とする流派です。
所属する忍者全員が恐るべき武術の達人であり、シノビガミ(すべての忍者の祖であり、あらゆる武術や魔術の源流となった者)の復活を阻止することが流派の使命です。
非常に高い攻撃性能を持つ忍法特徴的な流派でもあります。

【ハグレモノ】
ハグレモノとは厳密には流派ではなく、特定の流派に属していないフリーの忍者の総称です。
流派の規則や使命に縛られず自分の意志だけで戦う忍者たちであり、フリーランスとしてやっていくために、他の流派に匹敵する強力な忍法が使用可能です。

【比良坂機関】(ヒラサカキカン)
日本政府と深いつながりを持つ諜報機関です。
日本の国益のため政治・経済を影から操るために工作し、謀略し、欺くことに特化した忍法を多く扱うことができます。

【私立御斎学園】(シリツオトギガクエン)
表向きは中高一貫の進学校ですが、裏では異能を制御し、忍びの世で生きる術を教える忍者養成学校です。
戦場の地形をコントロールしたり仲間との協力で真価を発揮する忍法を多く身に着けることができます。

 

【隠忍の血統】(オニノケットウ)
古代より日本で存在してきた、鬼や土蜘蛛と呼ばれてきた怪異たちです。
他にも吸血鬼や人狼などの人外も存在しており、人間に迫害されてきた経緯から、国家権力に対して強い憎しみを抱いている者が多い流派です。
妖魔の力を操る忍法を武器としています。鬼滅の刃の血鬼術みたいですね。

奥義

忍者には、忍法とは別に、他の誰にも知られていない自分だけの【奥義】を持っています。

奥義は自分の手番で使うことができ、その最初の1発は誰にも知られていない技であるがゆえに必ず効果を発揮します。
ただし、2発目以降の発動では1度その奥義を見た者には奥義破りされてしまい、無効化される可能性もあります。

奥義 忍者

例えば、壁を作って攻撃をやり過ごす奥義

忍者にとって情報戦の切り札が自らの持つ秘密だとすれば奥義は戦闘や忍法戦における切り札と言えるでしょう。

奥義には7種類の効果がありそれぞれ――

【奥義7種類】
1.クリティカルヒット……対象単体に4点の大ダメージ2.範囲攻撃……自分のプロット値から3までの対象を好きな数選び、2点ダメージ

3.不死身……生命力1d6-(奥義の使用回数)点を回復し、すべての変調を回復

4.絶対防御……生命力の減少を受けたとき、それを4点分軽減する

5.完全成功……自分が判定を行うとき、その判定を成功にする。

6.判定妨害……誰かがサイコロを振ったとき、目標が判定で振ったサイコロのうち1つの出目を1にする。

7.追加忍法……自分が習得可能な攻撃忍法、サポート忍法の中から好きな2つを選び、その忍法を使用できる。

 

あなたの忍者はどう戦う? ゲームの進み方

ゲームの進行についてここから解説へ入ってまいります。

特技、忍法、奥義を選びキャラクターの設定や名前を考えたらいよいよセッションです!
シノビガミのセッションがどのような流れで進んで行くのかを見てみましょう。

使命と秘密

セッション開始前に、各キャラクターには使命と秘密が与えられます。

使命は言わば、あなたのキャラクターのセッションにおけるゲームの勝利条件です。

達成すると功績点(経験値)3点を獲得でき、キャラクターは使命の達成を目指して戦うことになります。

秘密は他プレイヤーには公開されていないあなただけが持っている重要な情報です。
情報判定によって調査されない限り、独占することができる情報です。
もちろん、他のプレイヤーキャラクターやシナリオに登場するNPCなども秘密を持っており、この秘密を集めながらシナリオに隠された真相に迫ったり
他のキャラクターを出し抜いたりして使命達成を目指すことになります。

メインフェイズ

シナリオが開始し、ゲームマスターによる導入が完了するといよいよ実際にキャラクターを動かして情報戦等を行う、メインフェイズへ入っていきます。

メインフェイズでは大きく分けてドラマシーン戦闘シーンを行うことができ、さらにドラマシーンでは――

【ドラマシーンでできること三つ】
1.情報判定……ハンドアウトを調べることをできる。
2.感情判定……他のキャラクターに対して感情を決定することができる(感情修正などさまざまな恩恵)
3.回復判定……『生命力』を1点回復する。

この三つを行うことができます。

要はキャラクターの特技を使って判定することで有利な状況を造ったり、他のキャラクターの秘密を獲得することができるのがドラマシーン。
そして小手先ではなく、相手を倒して情報や所持品を奪い取るのが戦闘シーンということになります。

ただし、メインフェイズの戦闘シーンでは原則的にどちらかが倒れるまで戦うことはなく、1点でもダメージを受けたキャラクターは戦闘脱落となります。
最終的な戦いの決着は、後述するクライマックスフェイズまでおあずけとなるわけですね。

メインフェイズ 忍者?

メインフェイズはサイクルという区切りで分かれており、プレイヤーキャラクターは1サイクルに1回行動を行うことができます。
サイクル数は3~4程度に設定されているシナリオが多く、1人につき3~4回。

ドラマシーンや戦闘シーンを組み合わせながら、情報等を集めて使命の達成を目指していくことになります。

クライマックス戦闘

メインフェイズが全サイクル終了すると、【クライマックスフェイズ】――キャラクター全員が登場する戦闘が開始されます。
メインフェイズ戦闘と異なり、敵全員の生命点を削り切り、戦闘不能にするまで戦いが続きます。

ここまで温存されていた忍法や奥義もここぞとばかりに登場し、まさにクライマックスの名にふさわしいダイナミックな忍法戦が繰り広げられます。

シノビガミの戦闘の醍醐味 プロットの読み合い

シノビガミの戦闘の醍醐味といえば、何といっても6面体ダイスを使ったプロットによる読み合いでしょう

シノビガミでは、戦闘のフィールドが1~6のプロット値=速度で区切られており、このプロット値の差がそのまま間合いとなります。
忍者が持つ忍法はこの間合いの範囲内にしか効果を発揮できないので、相手の間合いに入らずに自分の間合いには相手を入れるという立ち回りが求められます。

バトルシート

シノビガミのバトルシート

自分のキャラクターがどのプロット値で戦闘するのかは、各ラウンドの最初に他のプレイヤーやゲームマスターにはナイショで決定します。
オンラインセッションであれば他プレイヤーには非公開に設定した6面体ダイスを使って一斉に公開したり
オフラインセッションでは掌に6面体ダイスを隠したりして、ラウンド開始まで誰がどのプロット値に来るか分からず、スリル満点な体験をすることができます。

このプロット決定の過程こそシノビガミが騙し合いのゲームである所以かもしれません。

 

【まとめ】騙し合い、読み合い、運試しができるTRPGシノビガミの魅力。

本日は忍術バトルRPG、シノビガミについてのお話をして参りました。

シノビガミは使命達成を目指して情報を集め時に他PLと協力し、時に他PLを裏切るという楽しみが前面に押し出されたTRPGとなっており
日常ではなかなか味わえない『相手を策に嵌めてやったぜ感』が味わえる特別なゲームなのが非常に良いところですね。

もちろん、やりすぎると友達無くしますのでほどほどに。

時に騙し、時に騙され、時に協力する。一緒に楽しむ心が一層大事なTRPGだと思います。

まとめ シノビガミの魅力

・PL間での謀略渦巻くスリルあふれるゲーム性
・流派、忍法、奥義の組み合わせによるバリエーションあふれる忍者作成
・秘匿プロットが生み出す読み合いの深い戦闘

騙したり騙されたりされたい。運と度胸と腕前を、ダイスを使って競ってみたい。
そんなあなたにおすすめのTRPGとなっていますので機会があればぜひ手に取ってみてくださいね。

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