坂月那岐! ミユキちゃん!! 京香さま!!
すいません、エフェクトアーカイブの表紙が魅力的すぎて取り乱しました。こんにちは、こんにちは卓コロ編集長のガチアキ@Gachiaki0926です。
今回はゼノスに所属する”ミネルヴァ”都築京香や”フェンリルバイト”青峰ミユキ、”プランナー”都築京香といったNPC達が表紙を飾る
エフェクトアーカイブの魅力についてご紹介させていただきたいと思います。
前回パブリックエネミーについて記事を書いた時に、少しだけ公式リプレイのデザイアについて触れましたが
このエフェクトアーカイブに何故FHの青峰ミユキがゼノスの面々と並んでいるのかは、そちらを読んだらわかりますよ。
(全ダブルクロスプレイヤー読んで!!!!!)
エフェクトアーカイブ(EA)の魅力
エフェクトアーカイブにはこれまで発売されたサプリメントのエフェクトが全て、エラッタ(修正)がかかってバランス調整が施されて収録されております。
※上級ルールブックのDロイス関連エフェクトとレネゲイズアージで追加されるアージエフェクトという特殊なエフェクトは収録されていません。
しかも新たに【リミットエフェクト】と【メモリー】というルールが追加されたことでキャラシの構成や成長の幅が一気に広がります!
これまであまりにも恩恵が低すぎて使われてこなかったエフェクトや、あなたが使うのをためらっていたあの構成も出来るようになるかもしれませんよ?
全てのエフェクトが一新される! エラッタがかかることでバランス調整され、使いやすくなったデータ!!
まず【エラッタ】というものは主にTRPGやボードゲームなどアナログゲームでよく使われる用語なのですが
ゲームバランスを乱すようなデータやルール上矛盾するような効果、わかりにくいテキストを修正することを意味する言葉です。
このエラッタがかけられ、基本ルールブックとこれまで発行してきたサプリメントに収録されたエフェクトを詰め込んだ……。
エフェクトアーカイブとは世界を変貌させた力の結晶であり、異能のすべてがここに収められた一冊と言えるでしょう。
※エフェクトアーカイブ(以降:EA)の背表紙と8P目に記載された文章を流用しています、読んだらわかる。
また、ただエフェクトをまとめデータをアップデートしただけではなく、エフェクトにまつわるルール処理についても詳しく解説されております。
≪赤色の従者≫や≪融合≫といった特殊なエフェクトにウロボロスのコピー系エフェクトについては必読です。
インフィニティコードではウロボロスの設定はよく描かれていましたが、コピー系エフェクトの扱いについては結構さっくりした説明だったので
このEAを読むことで「そうだったのか」と改めて理解を深められるはずですよ。
エフェクトにどんな修正がかかったのかがやはり皆さん気になるかと思いますので、一例を挙げさせていただきますと――
【エラッタ例】 ≪黄金錬成≫≪ブラックマーケット≫……Lv×3しか常備化ポイントが上昇しなかったがLv×10へ。 ≪時間凍結≫……HPを20点失う→HPを20点”消費”へ変更。 ≪光速の剣≫……浸蝕1でガード不可と強力だったものの隠密状態じゃないと使えなくなった。 |
などなど、これはあくまでも一例でこの他にも多くのエフェクトへ修正が加えられています。
EA以前は結局強い武器が欲しいならエフェクトじゃなくて技能:調達のLvを上げるしかない、経験点がかさむので現実的ではない。
といった状況だったのですが、この修正は嬉しかったですね。
さらに“消費”と“失う”の違いについても改めて説明されておりますので、ぜひEAを読んでみてください。
また、所持している武器を指定して効果も使用して攻撃力もそのぶん上昇させる、ノイマンの≪ヴァリアブルウェポン≫にも修正が加わりました。
以前から≪マルチウェポン≫と組み合わせて使用するものだったのですが【リミットエフェクト】が導入されることで、ちょっと取得しにくいものになってしまいます。
EAから追加された【リミットエフェクト】と【メモリー】とは?
【リミットエフェクト】とは≪ヴァリアブルウェポン≫のように“あるエフェクト”と組み合わせて使用することを指定されたエフェクト。
この“あるエフェクト”が【リミットエフェクト】を取得する『前提条件』となり、例えば≪ヴァリアブルウェポン≫でしたら……。
『前提条件:≪マルチウェポン≫』という風に記載され、この≪マルチウェポン≫と組み合わせなければ使用できません。
さらに大事なことなのですが【リミットエフェクト】には『制限:リミット』と記載されており、この前提条件のエフェクトを最大Lvまで成長させていないと取得できません。
つまり≪ヴァリアブルウェポン≫を使うには≪マルチウェポン≫をLv5にしておかないといけなくなってしまったのです。
これまで≪ヴァリアブルウェポン≫を愛好してきた方々にはちょっとショッキングな改変かもしれませんが
これ以外にも多くの【リミットエフェクト】が追加されるようになり≪ヴァリアブルウェポン≫に匹敵する強さを発揮します。
なので、全体的にみればかなりバランスがとれるようになったかと思われます。
やはり≪制限:100%≫のエフェクトを組み合わせたコンボに比べたら、ほんの少し攻撃力で劣る部分もあるかもしれませんが
大事なのは【リミットエフェクト】は浸蝕率で使用の制限がかかるわけではないので、ミドルフェイズの戦闘においても活躍できるというところです。
だからこそ取得できる最大Lvが1下がってしまう『トライブリード』の需要が増すこととなりました。
クロスブリードと比べるとお得に【リミットエフェクト】を取得できますので、リミットを使う場合トライで組んでみる方も多いです。
逆に『ピュアブリード』で【リミットエフェクト】を取るのはだいぶ至難の道となってしまいますね……。
ピュアの強みを活かして本来ありえない高Lvでリミットを取得してぶちかますというのはまた、恐ろしいほど強力な構成になりますので。
考え方次第ですので、ぜひとも本書(EA)をお手に取っていただき新たなキャラシの構成を楽しんでいただきたいと思います。
次に【メモリー】についてちょこっと解説させていただきますが……言ってしまえば“思い出”です。
ロイスは状況や心境の変化でタイタスになったり移ろいやすいものですが【メモリー】とはそのPCに深く刻まれた
色あせることも消えることもない大切な思い出、ロイスと共有してきた時間の結晶。
それをデータにしたもので【メモリー】一つを取得するには経験点を15点消費する必要があります。
エフェクトを新規に一つ取得するのに等しい経験点でちょっとお高いかな、という印象もあるかと思いますが、これは比較にならないほど強烈な効果を発揮します。
【メモリー】をバックトラック時に一つ使用することで侵蝕率が10%下がるんですよ。
しかも使用しても消えることがなく次のセッションでまた使えるのですから、大きいですよね。
また、経験点を払えば複数取得することもできるので三つ取得したら30%もロイス分のダイスとは別にさげてくれるんですよ! すごいと思いませんか!?
キャンペーンで起きた事件の束の間にあったみんなとの日常の1シーン、もしくは悲しいお別れをすることになったキャラクターや
どんな困難が待ち受けていようともこの子を守ると誓ったあの時、PCや過去のNPC、あるいは設定として様々な取得の仕方がありません。
こんなことをセッション中にやったらもうめちゃくちゃドラマを感じられますよね!
詳しくは……ぜひともEAを購入して確かめてみてください。
まとめ
さて、ここまでエフェクトが一新されたよ!とEAの魅力をご紹介させていただきましたが
もちろんエネミーエフェクトもエラッタがかかっておりますので、オリジナルシナリオを作られている方にも欠かせない一冊です。
というよりも、正直にお話しさせていただくとこのEAはサプリメントを適用するならば必須といえるでしょう。
あえて基本のルルブ1,2で回せるシナリオとして作らない限り、オリジナルシナリオはほぼEAを前提に作られています。
それにこのサプリメントのあるなしではダブルクロスの環境がガラッと変わってしまい、ないとキャラシの構成にも大きな”限り”が生まれてしまうように僕は感じてしまいます。
だからEAはダブルクロスで沢山遊びたいのなら必ず用意したほうがいいです、ルルブ1,2のみではデータも少なく「結局こういうことしかできないのか」とすぐに飽きが来てしまうと思います。
様々な考え方があるでしょうが、ダブルクロスで長く遊ぶことを見越しているならいきなり上級ルールブックとこのエフェクトアーカイブを買ってもいいくらいです。
そういった方でしたらむしろ遊ぶ機会さえあれば一気にどっぷり浸かっていくと思います。僕がそうだったように。
では、そんなEAの魅力をまとめていきましょう!
【まとめ】 ・データバランスが見直され大量のエフェクトが収録! ・前提条件を満たすことで取得できる【リミットエフェクト】と思い出を表す【メモリー】の追加! ・さらにエフェクトの処理などについて詳しく解説されている為、特殊なエフェクトについても知識が深まる。 ・もちろんエネミーエフェクトも修正&追加されているよ!! |
エフェクトアーカイブの8Pにはこんな文章が記述されています。
本書はダブルクロスの遊び方を提示し、その可能性を広めるものである。
※ダブルクロスThe 3rd Editionエフェクトアーカイブ8ページ目より抜粋。
僕も記事をこの卓コロに投稿することでダブルクロスの遊び方を提示しその可能性を広めていきたい、そう考えております。
データとか方法論ではなく、TRPGとしてどうやったらその卓のメンバーで楽しく遊べるかといった面にフォーカスしてやっていきたいです。
具体的なことはまだ定まっていないのですが、今後のお楽しみということで! それではまた次回!!