こんにちは卓コロ編集長のガチアキ@Gachiaki0926です、今回は衝動を力へと変えるアージエフェクトが使用可能になるサプリメント——
レネゲイズアージの魅力をご紹介させていただきます。
ただ、こちらのサプリメントは書籍が絶版しているようでプレミア価格がついてしまっています。
現在19,680円~と高価なものなので、もしほしい場合は電子書籍版をお買い求めいただくのがオススメです。
※2020年2月27日Amazonで調べた結果です。
TRPGというのはやはり本を元にゲームをやっていくというものなので、需要が少なく重版されていかないと
こういった後々欲しいという方が現れてくると、僕の場合は3万円近くお金を出して買ったのですがそれはまだいいほうで
出品すらされていなくてもう手に入らないという悲しい場合もままあるものです。
だから電子書籍はそんなTRPG業界にとって光明であるなと僕は感じています。
「やっぱり紙の本で所有したいよね!」という気持ちもありますがね!!
ダブルクロスのサプリメント:レネゲイズアージ(RU)の魅力
レネゲイズアージ(以下:RU)の魅力はなんといってもPCがライフパスで設定した『衝動』に依って取得できる
『制限:120%』のエフェクト、アージエフェクトが使えるようになったといった点でしょう!
本来、オーヴァードの理性を削って己を蝕み、反社会的な感情を湧き上がらせてくる衝動はジャームという怪物へ至らせる拒むべき欲求です。
しかし己の衝動を受け入れ、あえて飲み込まれることで……もしくは乗り越えることで強力な一撃を放つ。
そんなイメージにピッタリな高性能なエフェクトが数多く収録されています。
いや、もうこれは性能とか関係なしにただカッコいいというだけで取得したいという気持ちすら湧いてきますよね?
ただ良いことばかりではなくバッドステータス(以下BS)の暴走を受けた際に、極悪なデメリットとなる効果を発揮する
【変異暴走】という暴走に変化してしまうので、キャラシを組んだ時に採用する場合は要件等していく必要があります。
さらに、これまで公式(FEAR様)が発売してダブルクロスの世界へ数々の影響を与えてきたリプレイ小説が元ネタとなった――
つまりリプレイで出てきた設定や力を再現したデータ【トレイルデータ】も使用できるようになるというのが魅力の一つです。
いったいどんなリプレイがあったのかと2nd時代のリプレイが数多く紹介されており、ダブルクロスのことを詳しくしれるというのも嬉しいところ。
では、一つ一つ紹介していきますね!
衝動を力へ変える【アージエフェクト】とは?
衝動とはレネゲイドの浸蝕そのもの、だからこそ受け入れることでより強大な力を発揮する。
この発想で編み出されたものが【アージエフェクト】です。
全12種の衝動それぞれに対応する【アージエフェクト】がこのRUで追加されました。
しかも全シンドロームが衝動ごとにアージエフェクトが設定されているのでよりどりみどりですよ。
アージエフェクトの内容は衝動に沿った性能をしているため、120%という極度にレネゲイドへ浸蝕されたオーヴァードが
極限状態で放つ必殺技といった風情で、キャラクターがどんな攻撃を行うのか描写するのも捗るというものです。
もしかしたらそれは必ず日常へ帰るという強い意志が衝動へ打ち克った咆哮か、あるいは衝動に苛まれ苦悶の果てに放たれた悲鳴なのかもしれません、
PCが設定している衝動によって取得できるエフェクトが変わってきます『キュマイラ/ブラックドッグ』のクロスブリードで
衝動が『殺戮』ならばキュマイラとブラックドッグのアージエフェクトしか取得できません。
また、アージは120%なので『トライブリード』のPCも取得できるのが嬉しいところですね。
※ウロボロスは共通して『原初の灰』というアージのコピーエフェクトで自PCの衝動に対応するアージエフェクトがコピーできます。
では、具体的にどんなものがあるのか?
僕が個人的に好きなアージエフェクトを4つだけ、データをぼかしてご紹介させていただきたいと思います。
【アージエフェクトの一例】 『衝動:解放』ハヌマーンの≪スーパーソニック≫ マイナーアクションで使用することで行動値が上昇し攻撃力もLv×4上昇します。しかもシーン中継続して、メジャーアクションを行うたびにHPが失われていくのですが、これピュアブリードや起源種で高Lvでライトスピードと一緒に使ったら、最終的なダメージがとんでもないことになりますよね。 ハヌマーンはガード不可や装甲無視の手段が豊富なので好きですよ。『衝動:飢餓』エンジェルハイロウの≪飢えたる瞬き≫ メインプロセスを自分が行った直後に使用することで未行動になれます。ブラム=ストーカーの≪夜魔の領域≫とほぼ同じ効果ですが、ダイスが減少してしまうデメリットが生じてしまいます。 ですが夜魔よりも侵食値が圧倒的に安くすむので、エンジェルハイロウは高火力な≪マスヴィジョン≫をシナリオ3回も撃てるのでこれを積めば大活躍できるはずです!『衝動:嫌悪』モルフェウスの≪砂塵の帳≫ 時の棺と同じ効果です。他にもブラム=ストーカーの≪マリシャスブラッド≫がオートアクションのエフェクトを打ち消す効果を持っており『制限:120%』やエネミーエフェクト以外は打ち消せるので強い……。 嫌悪は”無効化”が多いので積んでおくだけで安心できる印象です。『衝動:憎悪』ノイマンの≪ホーミングヒット≫ セットアッププロセスで使用して対象を指定すると、自分が攻撃した場合対象はリアクションが行えなくなります。 ラウンド間ずっとこの効果が続くので、ノイマンはガード不可にさせるエフェクトに乏しいので嬉しいところですね。 自前の≪ラストアクション≫や、他シンドロームで言うと≪ライトスピード≫や≪時間凍結≫と相性は抜群! |
ここで紹介したのはあくまで一例で他にも綺羅星のように輝く、高性能なアージエフェクトがたくさん収録されています。
記事を書く為に改めて読み返したらこんなエフェクトもあったのかと正直、驚くような性能のものを発見してしまいました。
ただ前述のとおりアージエフェクトを採用するリスクもあります、それが【変異暴走】とよばれるものです。
特殊な効果をもたらす暴走【変異暴走】
一つでもアージエフェクトを取得した場合『バッドステータスの暴走』の内容はRUの【変異暴走】へと変更されます。
例えば衝動判定に失敗して暴走した時、衝動:飢餓のキャラクターは通常の暴走の「リアクションができなくなる」という効果を受けるのではなく
『飢餓の変異暴走』の効果を受けるようになってしまうわけですね。
どれも「あぁ、これはリアクションできなくなるより不味いな……」といったものもあれば「このキャラからしたらそんなに影響ないな」ってものまで色々あります。
まぁ、ダイス振らずに支援や盾に徹することができるキャラクターなら、ダイス減少の効果だとしたらそこまで負担にならないですよね。
一例をあげさせていただきますと――
変異暴走の内容は暴走を受けている間・・・
【行動値】が0になる。 |
などなど、衝動にピッタリな内容になっていて僕は暴走に個性が出てけっこう好きです、困る効果しかないけど!
トレイルデータ――これまでのダブルクロスのリプレイ小説のことがわかる!【ネタバレ注意】
【トレイルデータ】とは1stから数えて10年以上(1stは2001年発行! ※Wikipedia)の歴史を持つダブルクロスの世界に
大きく影響を与えてきたリプレイで登場したデータを3rdで使えるようにDロイスやユニークアイテムとして用意したものです。
ですが、強いデータが多いもののやはりリプレイ小説のことを知らないとよくわからなかったり
単純に強すぎてセッションのバランス調整が難しくなるため採用していない、使っていいことになっている卓は少ない印象です。
それでもやっぱり……皆さん、現存するオーヴァードなど比較にもならない力を持ち、レネゲイドに理性が蝕まれない“完全なオーヴァード”――『プライメイトオーヴァード』とか気になりますよね?
Dロイス:賢者の石が二回使えるようになる『グローイングクリスタル』やレネゲイドを死滅させる機能を持った鎌
攻撃力13の白兵武器『デスリーパー』とか
地味ながらも経験点たったの二点で素手を使用した白兵攻撃の達成値が+2される『オーヴァード空手』とか使ってみたいですよね?
そしてこういうのってどんな物語から生まれたの?って知りたくなるじゃあないですか、ダブルクロスに興味があるならなおのこと。
そんなこれまでのダブルクロスについて今からでも深く知ることのできるRUの『トレイルパート』は一読の価値がありますよ。
まとめ
それではRUのまとめに入ってまいりたいと思います。
【まとめ】 ・衝動を受け入れることで使えるようになる強力な『アージエフェクト』が追加! ・12個の衝動それぞれに全シンドロームのエフェクトが用意されていて豊富。※ただしウロボロスは『原初の灰』のみ。 ・強いアージエフェクトにはデメリットも! 『変異暴走』の恐怖!! ・『トレイルパート』でこれまでのダブルクロスを知ることができてしかもその『トレイルデータ』が使用可能に。 |
いかがだったでしょうか?
最近、2ndのキャンペーン『ハートレスメモリー』を3rdにコンバートして遊ばれている方が、Twitterでよく見かけられていて
このキャンペーンシナリオは3rdと非常に密接に関わっているので、ぜひ遊んでいただきたいと思います。
僕はまだ読んだことないのですが、レネゲイズアージを読んでいて『ブレイクアップ』が気になりました。
いつかこういうスケールの大きな全7話の長期キャンペーンをオリジナルで作ってみたいものです。
そのためにも、2ndのリプレイやサプリメントを揃えていきたいと考えています。
みなさんがそういう気になるリプレイを見つける一助になればな、と書いてて思いました。それではまた次回に!