ダブルクロス3rdサプリメント紹介リンケージマインド編【LM】

ガチアキ

こんにちは卓コロ編集長のガチアキ@Gachiaki0926です、ダブルクロスのサプリメント【リンケージマインド】について詳しくご紹介させていただきます。

ダブルクロスThe 3rd Edition リンケージマインド(LM)の魅力

リンケージマインド(以降LM)を導入することでこれまで発売されたサプリメントに収録されている『Dロイス』が全て使えるようになります。
それだけではなく新規に追加されるDロイスもあり、しかもエラッタがかかってデータが調整されているため、ダブルクロスのセッションがさらにアップデートされます。
もちろんエネミーが取得できるEロイスも多数追加されているのでGMとしてもこのLMは欠かせません。

『古代種』や『申し子』といった専用エフェクトを取得できるDロイスにも新規にエフェクトが追加されており、ビルドの幅が広まるため必見です。

他にも固定ロイスに属性を加える【カラーロイス】といった新ルールや【追加ライフパス】でより詳細にキャラの経歴を作りやすくなり
【ロイスとタイタス】といった項目で
オーヴァードとロイス、ジャームとタイタスというものがどういった関係なのか、より深く考察できるコラムがあります。

それでは一つ一つの項目にフォーカスして解説していきましょう。

目次

新ルール【カラーロイス】の導入

【カラーロイス】とはPCが持っている固定ロイスへ属性を加えるもので、それぞれタイタス昇華した時に個性的な効果が発揮されます。

属性は色として表現され8つ用意されており……。

【8つのカラーロイス】
・ブラック(略称:BK)  相手に対する支配欲。
・ブルー(略称:BL) 相手に対する闘志と対抗心。
・グリーン(略称:GR) 相手に対する信用。
・オレンジ(略称:OR) 相手に対する憎しみや敵愾心。
・パープル(略称:PU) 相手に対する感謝や尊敬。
・レッド(略称:RE) 相手に対する恋心や傾倒。
・ホワイト(略称:WH) 相手に対する義務感や保護欲(守りたい)
・イエロー(略称:YE) 相手に対する興味や警戒心。

このような気持ちを抱いていることをこのカラーロイスにすることで表現できるわけです。

例えば、過去に両親をFHエージェントに殺されたため憎むべき相手として固定ロイスをFHエージェントへ取得している場合
オレンジのカラーロイスに設定することができます。

ある事件に巻き込まれた幼馴染を絶対に守り抜く、といった気持ちで固定ロイスに幼馴染を取得しているのならばホワイトが妥当ですね。

このようにLMへそれぞれどのような関係性の相手がどのカラーロイスに推奨されるかも記載されております。
また、カラーロイスにはカラーが意味する感情を表すのにピッタリな効果をタイタス昇華することで発揮するので面白いですよ。

しかも……エゲつないほど強いです。例えば、オレンジならばダメージロールが+5d10され、攻撃の対象が「そのロイスの者のみ」ならば+10d10もされてしまうのです。

強いですよね? セッションによってはLMを適用してもカラーロイス非推奨にすることもあるレベルです。

なので、そんなカラーロイスが気になった方はぜひLMをお手に取ってみてください。

エラッタかかって使いやすくなった【Dロイス】をまとめてLMへ一冊に!【Eロイス】も大量追加!!

LMを導入することでDロイスが追加され、さらにこれまで発売されていきたDロイス全てが使えるようになります。

もちろん、ステージ専用のDロイスは通常ステージで使用できませんがロイスを参照するのにサプリを開く手間がこれでへりますね。
しかもエラッタがかかってデータが調整されておりゲームバランスもこれで崩れにくくなりました。
※ハヌマーンの『スピードスター』が適用されるのが次に行う攻撃“だけ”になったのは大きな変化だと思う。

新規に追加されたDロイスで僕が好きなものを一つだけご紹介させていただくと『遺産継承者”レガシー”』がカッコよくてオススメです。

この『遺産継承者』は『遺産』と呼ばれる古のレネゲイドに感染した物品と”契約”を結んでいることをあらわすDロイスで
つまるところ伝説の剣とか炎を操る力を与える魔神を腕に宿すことができるようになります。

『遺産継承者”レガシー”』を取得したPCは遺産継承者専用アイテムから一つ選んで取得できて、そのアイテムは取得したPCにしか使用できないという
特別なオーヴァードであることを表すDロイスの中でも一際強い存在感を放っていますね。

ただしそれなりの説得力が必要となりシナリオにも支障をきたすため使用したい場合はGMと要相談。詳しくはLMを読んで確かめてください。

さらに【Eロイス】大量に追加されておりジャームなら誰でも取得できる汎用的なEロイスはもちろん
衝動ごとにもたくさん用意されているため、シナリオの”華”とも言えるほど密接に関わってくる
ジャームが”一体どんな奴なのか?”をデータ的にも設定できる幅が広まりますのでGMとしても楽しい限りです。

この豊富な【Eロイス】を採用することで同じセッションでも……例えば基本ルールブック1に掲載されている
サンプルシナリオ『Crumble Days』でもボスによるEロイスの力で極悪非道なことができるようになります。
ヒロインにボスのロイスを取得させて、自分が言うことを信じ込ませたり……とかね。

【ライフパス】が大量に新規追加【ロイスとタイタス】でより深くロイス運用について知ることができる

他にもキャラクターがどのような経験をしてきたのかを表す【ライフパス】に多くの表が追加されることになりました。

例えば社会人のPCならば、ただの【経験(一般社会)表】ではなく【経験(社会人・若手)】【経験(社会人・中堅)】【経験(社会人・自由業)】【社会人(アンダーグラウンド)】など
どんな社会人として経験を重ねてきたのかより個性が際立たせるような表が導入されています。

そして、設定面では【ロイスとタイタス】といった項目が用意されており、ロイスの大切さを改めて説いています。

ロイスとは何なのか、ロイスと人間関係、そしてロイスがタイタスへ変わることでPCはどのようなストレスが加わるのか……。
ダブルクロスとは戦闘に比重が置かれたシステムですが、僕はレゲイドウィルスに蝕まれることでオーヴァードに覚醒したキャラたちが
欲望と衝動に苛まれながらも人であろうと己と戦い続け人々の日常生活を守るべく、事件解決へ臨んでいくが様々な試練が立ちはだかり揺れ動く。

そんな人間ドラマこそがダブルクロスの醍醐味だと考えている(だからこそバックトラックがある)ので、人として己を繋ぎとめてくれる
ロイスはなるべくどんな想いでタイタスへ変え昇華していくのかも、出来ることなら理由付けをしたいなという気持ちがあります。

ですがやっぱりリソースとしてロイスはある、そこまで演出するのはプレイヤーとして負担でありもっとシステマチックに運用するべきという考えの方もいらっしゃいます。

その二つの考えをそれぞれ持つプレイヤーたちへ平等に、語り掛けるように「タイタスへ変えるというのはこういうことなんだよ」と優しく解説しておりますので
ダブルクロスを遊ぶ方ならばぜひ一度目を通していただきたい内容となっていますので、ぜひリンケージマインドをお手に取って読んでみて下さい。

まとめ

ガチアキ

リンケージマインド(LM)について解説させていただきましたが、いかがだったでしょうか?

簡潔にふりかえってまとめてみますと――

【まとめ】
・DロイスとEロイスが大幅追加&エラッタ
・どんな想いを抱く相手なのか属性で表すことのできる新ルール【カラーロイス】
・ライフパス大量追加
・ロイスとは何なのか解説した【ロイスとタイタス】の項目

以上になります。

「Dロイスがここに全部載ってるなら上級買う必要なくない?」

そう思う方もいらっしゃると思いますしたまに聞く声ですが、上級ルールブックにはSロイスがありますし
そもそもDロイスとEロイスはどうやって使うのか、なんなのか解説されておりますので僕はそれらのルールを適用するならば必須だと思います。
取得や運用などに関するルールはこのリンケージマインドに記載されておりません。

リンケージマインドP60にも――

Dロイスのデータ形式および取得や運用などに関するルールは時に変更されていない。
『上級』P23を参照すること。            ※LMP60より一部抜粋

とありますので、Dロイスなど上級ルールブックに記載されているルールを使用するのならば上級ルールブックも買いましょう。
ちょっと厳しい言葉になってしまい申し訳ないのですが、よろしくお願いします。それではまた次回に!

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この記事を書いた人

TRPGオウンドメディア【卓コロ~TRPG普及委員会~】
代表&編集長&WEBクリエイター&ライター&デザイナー&動画エディター
北海道の豊かな大地が生んだインターネット野生児。

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