こんにちは卓コロ編集長のガチアキ@Gachiaki0926です。
本日はエモいストーリーを楽しめてバディとして相方となるPCと関係性を描いていける、アニマアニムスについてご紹介していきます
【概要】アニマアニムスとは?
アニマアニムスとはF.E.A.Rが制作したTRPGであり”エモさ”を主軸に置いたTRPGです。
プレイヤーは関東で開催されている、最後まで生き残った者に願いを叶える権利が与えられるバトルロイヤル
魔宴”サバト”に参加するプレイヤーキャラ(以降PC)魂願者”クレイヴァー”となり、他のPCとデュオ(ペアのこと)を組み戦いの日々を送ることとなります。
PCが抱える願いを叶える為に。
作成する段階でPCはそれぞれ自分の叶えたい願いを設定することになるので、クレイヴァーは積極的に魔宴に参加することとなります。
しかし、願いを叶えられるのは”勝ち残った最後の一人”のみ。
いずれはデュオとして共に戦ってきた相棒とも戦い、別れる運命(サダメ)なのです。
そういった終わりが参加した時点で見えているからこそ、二人のPCはそれぞれ葛藤しそれぞれの向き合い方が生まれてくるわけです。
――この人を勝たせる為、あるいは生き抜く為にお互い利用しあっているにすぎない関係、もしくは最後に雌雄を決するライバルとして。
デュオの数だけ様々な関係性が生まれてくることでしょう。
そして、このTRPGは己の魂を燃料にして異能力”アナザー”やエモチットによる力(戦闘不能からの復活など)を発揮して戦っていくことになるのですが
もちろんそのぶん魂の値は減っていき、一定の値以下になってしまうと””喪失”や”死の予感”といった処理が発生してしまいます。
死の予感は文字通り、次のセッションを迎えた時に死亡することとなり、喪失が起きるとそのPCの大切な感情や肉体の一部が失われる。
そんな悲しい運命を避ける方法はただ一つ、他人の魂を奪うことです。
この喪失や死の予感が発生した時、ペアとなる魂願者”クレイヴァー”の魂を譲りうけることで回避することができます。
つまり、もし二人とも死の予感が発生してしまったら、どちらかしか生き残ることができません。
ここに、ドラマが生まれる予感がしませんか?
「あんなに反目していたアイツが自分の魂を譲り渡してくれたなんて……」
「あなたの為に戦っていたのに私が生き残っても意味がないじゃない!」
「俺と最後に決着をつけるって約束はどうするっていうんだ!!」
そんな光景が目に浮かびそうです。
あるいは、共に死を受け入れることを選ぶのか。
もちろん大した損害もなく戦いを勝ち残ればそのようなことは起きないのですが、どちらにせよ願いを叶えられるのは一人であるからしていずれは別れる運命にあるのです。
そういった展開をやってみたい、こういうストーリーの一員になってみたい、そんな方にはとってもオススメなTRPGです。
【魅力】アニマアニムスの魅力や遊んで楽しいところ。
アニマアニムスは前述のとおりエモさを売りにしたシステムで、ロールプレイ(RP)に比重を置いたシステムです。
セッション中に「いいね」と思ったRPや発言に対して、エモチットと呼ばれるものを投げることができるので
「RPをがんばろう」という意識も芽生えやすく、やはりRPというのは若干の気恥ずかしさもあるものなのですがこれがあるおかげで
エモチットを貰えることで「アレでよかったんだな」と自信ももらえるというものです。
たまったエモチットは戦闘中に使用することができ、効果毎に決められた枚数を使用することで戦闘不能を回復したり、判定に使用するダイスを増やしたり、振り直しを行うことができます。
ただし、エモチット一枚につき魂も1消費してしまうので乱発は注意ですよ!
逆にリソース的に余裕があるのなら、短期決戦をきめるべくエモチットを突っ込むことで損害を少なくすることを狙えたりもするわけです。
全体的に戦闘方法などは距離や行動値の概念もなく、ボス→プレイヤー→トループ(モブ敵)という順で動く順番が決まっており
一部の攻撃を除いて攻撃は自動で命中する為、処理も非常に軽いのですがエモチットの存在がこのゲームに深い戦略性とRPのチャンスを与えていると言えるでしょう。
【遊び方】何人で遊ぶものなの? 判定方法は?
【推奨プレイ人数】
このアニマアニムスはデュオを組むといった性質上、MAXはGM(ゲームマスター)を含めて5人(プレイヤー4人)といったところですが、3人以下でも問題なく遊ぶことができます。
プレイヤーの人数が奇数の場合、デュオを組むことができないのでGMがGMCというGMが操作するPCを作成し、PCに交じってセッションに参加することができます。
よって、GMの負担が増えてしまいますがそれを楽しめる方なら全然問題になりません。
そこが辛いのであればプレイヤーが偶数人になるように遊ぶことを推奨します。
僕個人としてはむしろPLといっしょに参加したいという欲もあるので、奇数人でも全然かまわないと思ってます。
実際にGMCでやってみたら、NPCの操作や状況の描写・演出も同時にやらねばならないのでたしかに大変な面もありますが
場面を操作しやすい(シナリオ上、必要な描写や展開などをPCのRPに差し込みやすくなる)のでメリットも多いです。
【判定方法】
まず10面体ダイスをこのTRPGでは使用しますが、クリティカル値は1として設定されています。
判定ごとに指定される技能がそれぞれあり、技能の得意・苦手・普通といったPC毎の設定によって難易度は変動します。
得意な技能:7以下の数字を出せば成功。
普通の技能:3以下の数字を出せば成功。
苦手な技能:1を出したら成功。
※得意、苦手を設定する必要があり、それらに指定していない技能は普通の難易度になります。
戦闘はソウルウェポンという指輪に与えられた自分の得意武器を使用するという性質上、攻撃する時の難易度は7以下で成功という形です。
そして、ここからが特徴的なのですが敵のキャラクター(以降エネミーと表記)が攻撃する場合、GMが操作するのではなく
ダイスを振って出た目に対応する行動表の中から攻撃を繰り出す、という形で処理していきます。
モノによっては強力な攻撃が連発され苦しい思いをしたり、時には弱パンチみたいな行動ばかりで余裕を保てたりと、運が大きく関わってきます。
だからこそ行動を考えたりするGMの負担は少なく、GMCを交えた場合でも戦闘を行うことが容易になっている次第です。
他にも細かいところは色々あるのですが、それはルールブックを購入してご確認ください。
個人的にはF.E.A.Rさんの出したシステムなこともあってかダブルクロス3rdなどで遊んでいる方はすぐ馴染めるかと思われます。
【世界観&PCの敵】
魂願者”クレイヴァー”の参加する魔宴”サバト”とは人知れず遥か昔より続けられてきた儀式であり、かつて起きた戦国時代の合戦や
フランスとイングランドで行われた百年戦争も実は魔宴によるものだった――とこの世界ではされております。
世界観や時代としては基本的に現代の日本であり、その社会の裏でPC達は日夜”黒の書状”の案内によって魔宴に人知れず参加することとなります。
勝者は願いへ近づき、敗者は消え去るのみ。
敗北した魂願者”クレイヴァー”は死体も残らず消滅してしまいます。
しかし、勝ち残った者も消耗していき魂が一定の値以下になると”喪失”や”死の予感”といったものを負ってしまうリスクがあり
それらを解消する方法は魂の譲渡”ソウルギフト”を行ってもらうか、一般人の魂を奪うことです。
後者を行った場合、PCは生き延び強大な力を得た奪魂者”リーパー”(エネミー)に変貌してしまい、ゲーム的にはロストしてしまいます。
時に、なんらかの形で奪魂者”リーパー”になってしまったも者と敵対することもあるでしょう。
彼らもあなたが作ったPCと同じく叶えたい願いがあって魔宴”サバト”に参加し、非情な運命によって堕ちていってしまった存在です。
もしかしたらPCにも似たような未来が待っているかもしれない、もしかしたら俺はコイツになっていたかもしれない。
そんな背景があるので、奪魂者”リーパー”ろ戦う時というのは非常に熱くなれますよ。
もちろん、奪魂者”リーパー”以外にも他のデュオと普通に戦うこともあります。
彼らもまたあなた方と同じ境遇に立たされながらも、叶えたい願いを抱えて魔宴に参加しています。
アニマアニムスのセッションではエモーショナルなストーリーがあなたを待ち構えておりますよ。
【まとめ】アニマアニムスについて
アニマアニムスをご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
ルールブックにはまだまだ魅力的な設定やNPC、そして巻頭にリプレイ小説が掲載されているので、読んでてとても楽しいルールブックですので気になったらぜひご購入してみてください。
最後に、アニマアニムスの特徴や僕が個人的に好きだなって思ったポイントなどを簡潔に箇条書きでまとめて終えたいと思います。
- アニマアニムスの推しポイント
・エモーショナルなストーリーを楽しめるバディモノ
・PLは現代日本で人知れず行われる魔宴に参加する魂願者の一員となって願いを叶える為に相棒(他PC)と共に戦っていく
・魂願者に与えられる指輪でソウルウェポンという武器が扱えるようになり、異能力を発現する
・エモチットでセッション中の発言やRPに「いいね」できる、RPに比重を置いたシステム
・戦闘や判定の処理がとってもシンプルで遊びやすい
・PLの数が揃わなくてもGMCを加えることでセッションが可能
あっ、あと一点! アニマアニムスのリプレイ動画を作ったのでよければ見てください!!
アニマアニムスのセッションってどんなものなのか、雰囲気などが伝わるよう編集を心掛けたので、よろしくお願いします。